【ダイビングインストラクターが解説】秋の海が「南の島レベルの透明度」になる理由とベストシーズンが続く秘密

最近、海に潜るたびに、秋のダイビングの素晴らしさを実感しています。

「ダイビングは夏」というイメージをお持ちの方が多いかもしれませんが、実は秋こそがダイビングのベストシーズンだと断言できます。特に日本の本州近辺の海でも、南の島とあまり変わらない位綺麗な透明度を誇る日が増えてきました。

秋のダイビングで透明度が「ぐっと上がる」科学的な理由

この現象の最大の理由は、水中に浮遊するプランクトンが夏場に比べて減少するためです。水温が高い夏場に大発生したプランクトンが、気温が下がり始めることで活動が落ち着き、その結果、水が澄んで透明度がぐっと上がります

陸上からの光が遮られることなく水中に差し込むため、海の中はまさにディープブルーの世界。伊豆や紀伊半島といった近場の海でも、まるで海外のリゾート地で潜っているかのような、感動的な体験をすることができます。

秋はトロピカルな魚たちに出会える絶好のチャンス!

透明度の上昇に加え、秋の海が魅力的なのは豊かな生命に溢れているからです。

春から夏にかけて、南の海から黒潮に乗ってたどり着いた季節来遊魚(ひょうちゃくぎょ)たちが、この時期に大きく成長し、我々を迎えてくれます。この魚たちは、本来南の島に生息するトロピカルな魚です。

秋は水温が高いため、南の魚たちが充分生活できる環境が保たれており、普段は見られないようなカラフルな魚たちが目の前を泳ぎ回る、賑やかな水中パレードを楽しむことができます。

「寒くなってきたけど大丈夫?」水温の秘密とウェットスーツで快適に過ごすための秘訣

お客様から「最近寒くなってきたけど、ダイビングは大丈夫ですか?」というご質問をよくいただきますが、ご安心ください。

海水の水温変化は、陸上の気温変化より約1〜2ヶ月遅れてやってきます。この時期は、陸上が少し涼しくなりますが、水温は夏よりも暖かいパターンが多いのです。水中の方が快適に感じるほどで、1月ぐらいまではウェットスーツでも快適に潜れる状態が続きます。

このダイビングのベストシーズンの状態は、1月ぐらいまで続きます。もちろん、1月になるとさすがに陸は寒くなりますが、海の中は非常に安定して暖かい状態を保っています。

ただし、注意点もあります。陸上に上がった時やボート上では、濡れた体でいると急に寒さを感じるため、すぐにシャワーなどを浴びることが快適に過ごすための秘訣です。

私どもブルーマリンでは、お客様にストレスなくダイビングを楽しんでいただくために、シャワーがすぐに浴びれるポイントを厳選して皆さまをご案内いたします。

「ダイビングを始めたいけれど夏は混雑が苦手」という方こそ、ぜひ秋から冬にかけてのダイビングを楽しみましょう!

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