なぜダイビング中に喉が渇くのか?原因は空気の「乾燥」
ダイビングで使用する空気は、コンプレッサーを使って高圧でシリンダーに充填されます。
この過程で空気中の水分が取り除かれ、ボンベの中の空気は非常に乾燥した状態になります。
その乾燥度は、例えるなら砂漠の空気のようなもの。
つまり私たちは、水中で超乾燥した空気を吸っているということになります。
それでも喉が渇かない人がいるのはなぜ?
私もこれまでに16,000本ほど潜ってきましたが、正直言ってダイビング中に「喉が渇いてつらい」と強く感じたことは、あまりありません。
そこで、自分の呼吸をあらためて観察してみたところ、あることに気づきました。
それは、息をゆっくりと、おそばをすするように吸っているということです。
このように穏やかに吸うことで、口の中の湿気が喉を潤してくれるため、乾燥した空気でも不快感を感じにくくなるのです。
逆に、勢いよく喉に向かって吸い込むと、一気に乾燥を感じることがわかります。
喉が渇く人に多いのは「過呼吸」とその背景
講習やガイドの中で多くのダイバーを見てきましたが、「喉が渇く」と感じる方には共通点があります。
それは、エアの消費が早い=過呼吸気味になっているという点です。
過呼吸の主な原因には、以下のようなものがあります:
- ダイビング中の緊張によって呼吸が浅く・速くなっている
- 中性浮力がうまく取れておらず、常に動いてしまっている
- 姿勢が悪く、水の抵抗を強く受けている
- インストラクターについていくのに必死で、陸上でダッシュしているような状態になっている
このような状態では、呼吸が深くなりすぎたり、速くなったりして、乾燥した空気が直接喉に当たりやすくなるため、強い渇きを感じやすくなるのです。
喉の乾きが気になる方は、まず「呼吸」と「動き方」を見直してみませんか?
「ボンベの空気が乾燥してるから仕方ない」と思ってしまいがちですが、
実は呼吸法や中性浮力の取り方を改善するだけで、喉の渇きは大きく軽減できるのです。
✅ ゆっくり深い呼吸を心がける
✅ 中性浮力をしっかり取って、無駄な動きをなくす
✅ 流線形を保って、効率よく泳ぐ
これらを意識するだけで、喉の渇き・疲労感・エア消費のすべてが変わってきます。
一人ひとりに合ったアドバイスがきっとあります
私はこれまでに多くのダイバーの泳ぎ方や呼吸のクセを見てきました。
年齢や体力、経験年数などによって「最適な泳ぎ方」「適切な浮力コントロール」はまったく異なります。
「喉が渇いて困っている」「息が苦しい」「エアの減りが早すぎる」
そういった悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。
あなたに合った呼吸法や泳ぎ方を、無理なくお伝えいたします。
もっと楽に、もっと快適に、もっと楽しく潜れるよう、サポートします😊