葉山ダイビングツアーのご報告|南西の風の影響と昭和天皇ゆかりの海で学ぶ「自然との向き合い方」

昨日は午後から南西の風が強く吹く予報が出ていたため、当初予定していたポイントから変更し、神奈川県・葉山でのダイビングツアーを開催しました。
葉山は関東近郊のダイビングスポットの中でも特に人気が高く、昭和天皇が生物観察を行っていた歴史ある海域としても知られています。

実際のダイビングポイントは、葉山御用邸のすぐそばにあり、かつて昭和天皇が観察したという海の豊かさを今も体感することができます。
海中ではスズメダイの群れやキヌバリ、カサゴなどが観察でき、まるで自然の水族館のような光景が広がっていました。

今回のツアーでは、午後から南西の風が強くなる予報があったものの、風を避けられるポイントを選んだことで、波が直接エントリーやエグジットに当たるような状況にはならず、安全にダイビングを楽しむことができました。

ただし、ここで改めて感じたのは、自然環境で行うアウトドアスポーツにおいては、「万が一」の事態に備える意識が非常に大切だということです。

例えば、ダイビング中に天候が急変し、エントリー時は穏やかだったのに、エグジット時には海況が荒れているということも実際に起こり得ます。
そうしたとき、ガイドの手助けを得られない状況も想定し、「自分自身で安全に海から上がる力(エグジットのテクニック)」を身につけておくことが重要になります。

波のあるポイントでは、安全な範囲で何度もエントリー・エグジットの練習を重ねておくことが、いざというときに命を守る力になります。
なぜなら、自然は私たちに美しさと感動を与えてくれる一方で、時として牙をむく存在でもあるからです。

こうした認識を持つことは、単なるスキル習得にとどまらず、「自然と向き合う姿勢」や「アウトドアにおける責任感」にもつながっていきます。

葉山のように、地形的に風の影響を避けられるポイントであっても、海況の変化は常に意識しておかなければなりません。
自然を相手にするダイビングだからこそ、予測と準備、そして判断力が、安全で楽しい時間を作る鍵なのだと改めて感じた一日でした。

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