ドライスーツは使い方次第でウェットより寒い?江の島講習で伝える「本当の防寒」と「操作のコツ」
こんにちは、ブルーマリンダイバーズです。今日は江の島にて、冬から春のダイビングに欠かせないドライスーツの講習(セミナー)を開催しています。
ドライスーツは「濡れないから暖かい」と思われがちですが、実は正しく使わないと、ウェットスーツ以上に体が冷えてしまうことをご存知でしょうか?今日は、プロが教えるドライスーツの防寒の仕組みと、安全な操作のコツについてお話しします。
1. 「ドライスーツの方が生地が薄い」という事実
意外に知られていないのが、スーツ自体の「厚さ」です。
- ウェットスーツ: 一般的に5mm厚
- ドライスーツ: 一般的に3.5mm厚
実は、生地そのものはウェットスーツの方が厚いのです。ドライスーツの暖かさは、生地の厚みではなく「スーツの中にある空気の層」で決まります。空気を入れずに水圧でペシャンコになったドライスーツは、3.5mmの薄い服を着ているのと同じ。インナーも水圧で潰されれば断熱効果を失うため、適切に空気を足さなければ、ウェットスーツよりも寒くなってしまうのです。
2. 水深15メートルまでは「スーツで浮力調整」がおすすめ
水深が深くなるにつれて水圧は強くなり、スーツ内の空気は圧縮されてインナーも潰れます。保温力を維持するためには、深場に行くほど少しずつ空気を足していく必要があります。
私の経験上、水深15メートル程度までであれば、BCDを使わずにドライスーツへの給気だけで浮力調整を行うことができます。これにより、スーツ内に十分な「空気の層」が確保され、暖かさをキープしながらスムーズに潜ることが可能になります。
3. 浮上時のトラブルを防ぐ「早めの排気」と「姿勢」
ドライスーツで一番難しいのが、浮上時のコントロールです。特に水深10メートルから水面の間は、圧力変動がもっとも激しく、スーツ内の空気が一気に膨張します。
よく浅場で浮き上がってしまうダイバーを見かけますが、その原因の多くは空気を抜くスピードが遅いことにあります。膨張してから抜くのではなく、早め早めに抜くことが鉄則です。
また、排気の際は姿勢が重要です。空気は高いところへ集まるため、バルブがついている肩や腕を、体の中で一番高い位置に持ってくる必要があります。足の方が少しでも高くなると、空気はうまく抜けてくれません。
4. 間違ったインナー選びが冷えを招く
「寒いから」と厚手のトレーナーを着込むのは逆効果です。
- 綿(コットン)素材:汗を吸うと乾かず、逆に体温を奪うため厳禁です。
- ヒートテック等の吸湿発熱素材:発熱によって余計に汗をかき、その汗が冷えて結果的に冷えを助長することがあります。
適切なのは、ポリエステルなどの化学繊維で作られたインナーを重ね着することです。肌にぴったりフィットするものを選ぶことで、スーツ内での空気の滞留を防ぎ、排気もスムーズになります。
まとめ:セミナーは毎週開催中です!
冬の江の島の海は透明度も高く非常に美しいですが、寒さや浮力コントロールに不安があると楽しさが半減してしまいます。正しい知識でドライスーツを使いこなし、この時期だけの絶景を一緒に楽しみましょう。
ブルーマリンダイバーズでは、こうしたドライスーツのコツをじっくり学べるセミナーを毎週開催しています。インナー選びやスムーズな排気が苦手な方、もっと快適に冬の海を潜りたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!
【ドライスーツセミナーのお問い合わせ】
メール:blscuba@me.com
担当:吉野 康弘

